一般財団法人環境イノベーション情報機構
街頭検査で自動車への不正軽油使用をチェック開始 17年度から全国で
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2005.03.28 【情報源】国土交通省/2005.03.25 発表
国土交通省は平成17年3月25日までに、不正軽油を自動車用燃料として使用しているケースを検査するための持ち運び可能な硫黄分濃度測定器を開発し、17年度から街頭検査時にこの測定器を活用した燃料検査を実施していくことを決めた。不正軽油は自動車用燃料として使用すると、排出ガス中に含まれる有害物質が増加したり、自動車部品の機能が悪化したりすることが懸念されているほか、製造時に生じる有害物質・硫酸ピッチの不法投棄の近年急増し社会問題化している点でも、使用排除のための対策が早急に求められている。
国土交通省は大都市地域の関東、中部、近畿の各地方運輸局を手始めに、17年度の早い時期に順次地方運輸局に測定器を配備し、体制が整ったところから街頭検査を実施していく予定。
なお測定器を利用した街頭検査で、自動車に不正軽油が使用されていることが判明した場合、国土交通省は文書による警告か、適正な燃料への入れ替えを命じる整備命令を発令する方針。【国土交通省】