一般財団法人環境イノベーション情報機構
98種の魚類、17種のカエルを確認 田んぼの生きもの調査2004
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2005.03.25 【情報源】環境省/2005.03.25 発表
農林水産省と環境省が平成16年6月〜10月に実施していた、水田周辺での生物調査「田んぼの生きもの調査2004」の調査結果がまとまり、17年3月25日に公表された。「田んぼの生きもの調査」は、水田周辺区域でよりよい生態系を形成させる手法の確立や自然と共生する環境創造型の農村整備に役立てることを目的として実施されているもので、今回は全国でのべ2,351地点の水田・水路・ため池に生息する魚類やカエルの調査などを行った(注1)。
その結果、魚20科98種、カエル4科17種を確認。この中にはメダカ、ギバチ、ナゴヤダルマガエルなど18種(魚類17種、カエル1種)の希少種が含まれていたが、一方でタイリクバラタナゴ、オオクチバス、ブルーギル、ウシガエルなどの外来種13種(魚類11種、カエル2種)も含まれていた。
またもっとも多くの地点で確認された生きものは魚類ではドジョウ(480地点で確認)、カエルではニホンアマガエル(254地点で確認)だった。
なおメダカについては、「自然環境保全基礎調査」での10km四方のメッシュ(網の目状に区画わけ)によるメダカ分布の結果や13〜15年度の「田んぼの生きもの調査」の結果と照らしあわせたところ、これまでに確認されていなかった20メッシュでも新たに生息分布が確認された。
(注1)魚類調査で全国1922地点、カエル調査で429地点。【環境省】