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環境ニュース[国内]

16年の日本周辺海域の海洋汚染 発生確認件数425件に

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2005.03.22 【情報源】海上保安庁/2005.03.18 発表

 海上保安庁は平成17年3月18日、16年の日本周辺海域での海洋汚染確認件数が、15年の確認件数571件よりも146件減った計425件だったと公表した。
 原因別では、油による汚染が270件、廃棄物による汚染が67件、有害液体物質・工場排水など油以外による汚染が37件、赤潮による汚染が51件。赤潮による汚染が15年より8件増加し、有害液体物質、工場排水などによる汚染が15件増えた一方で、油による汚染は112件分、廃棄物による汚染も57件分、15年より減少していた。
 なお油による汚染では、船舶からの排出によるものが177件(約66%)を占め、汚染原因は、取扱不注意が99件、海難43件、破損24件と偶発的な内容が多かったが、油以外による汚染では陸上からの排出のほうが69件(約70%)と多く、汚染原因は故意によるものが77件と大半(約79%)を占めていた。
 一方16年に送致した海上環境法令違反件数は、15年より61件減少した454件。内訳としては海洋汚染防止法違反が288件と大半を占め、廃棄物不法投棄などの廃棄物処理法違反が89件、港則法違反が60件、水質汚濁防止法違反8件、その他が9件であった。海洋汚染防止法違反の中では船舶からの油の不法排出の119件、廃船不法投棄の102件が多かった。【海上保安庁】

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