一般財団法人環境イノベーション情報機構
「疏水百選」選定めざし、委員会設置
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2005.03.22 【情報源】農林水産省/2005.03.22 発表
平成18年2月までに国内の「疏水百選」を選定・公表するために、農林水産省は第1回選定委員会を平成17年3月22日に都内で開催した。疎水はかんがい、給水、舟運、発電などの目的で、新たに土地を切り開いて設けた水路のこと。用途としては農業用水の供給目的で設置されたものが多く、全国で約40万キロメートルにも及ぶ。これらの疎水は本来の設置目的以外にも、生態系保全や景観形成など多くの役割を受け持っているが、近年は農村地域の過疎化・高齢化により、従来のような地域共同作業による管理が難しくなってきている。
今回の「疏水百選」の選定は、一般の人びとの疎水に対する意識を深め、都市の住民も含めた新たな疎水の保全活動につなげていくことをめざしたもの。
なお「疏水百選」選定にあたっては、(1)地域振興、(2)歴史・文化・伝統、(3)環境・景観、(4)地域コミュニティ形成−−の4つの視点から候補地区を公募し、その中から最終的に百選を絞り込む予定。公募は17年5月以降に実施される。【農林水産省】