一般財団法人環境イノベーション情報機構
FAO本部で漁業閣僚会合、森林閣僚会合を開催
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2005.03.15 【情報源】農林水産省/2005.03.15 発表
イタリア・ローマの国連食糧農業機関(FAO)本部で、2005年3月12日に漁業閣僚会合、14日に森林閣僚会合が開催された。このうち漁業閣僚会合には121か国の政府代表が参加し、インド洋津波被害からの復興や違法・無報告・無規則(IUU)漁業問題を検討。議論の成果として「漁業及び津波に関する2005年ローマ宣言」、「IUU漁業に関する2005年ローマ宣言」−ーの2つの宣言を採択した。
「漁業及び津波に関する2005年ローマ宣言」には、漁業資源の持続的利用が可能な復興をめざし、FAOが中心になり各国・関係国際機関と協力し被災地支援を行うとの内容、「IUU漁業に関する2005年ローマ宣言」には、途上国の大型漁船への漁船監視システム(VMS)搭載のための自主的特別基金の創設を検討するとの内容−−が盛り込まれた。
一方、森林閣僚会合には100か国以上の政府代表が出席。「持続可能な森林経営のための国際的枠組み」を検討し、成果を「森林に関するローマ宣言」としてまとめた。
宣言には、「各国での森林管理体制の強化」、「合法伐採された木材貿易や森林火災対策のための国際協力推進」、「森林政策と経済・環境・社会政策との連携改善」−−に取り組んでいくとの約束が示されている。【農林水産省,林野庁,水産庁】