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環境ニュース[国内]

ヨシ原など地区指定、保全へ 湖沼水質保全特別措置法改正案

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2005.03.08 【情報源】環境省/2005.03.07 発表

 平成17年3月8日開催の閣議で「湖沼水質保全特別措置法」改正案が閣議決定され、第162回国会に提出されることになった。
 湖沼環境保全対策としてはこれまで、「湖沼水質保全特別措置法」に基づき、10の指定湖沼について湖沼水質保全計画の下での汚濁負荷削減対策が行われてきたが、ほとんどの指定湖沼環境基準達成もままならないのが実情。16年8月に総務省はまとめた湖沼の水環境保全に関する行政評価でも施策の充実が必要だと指摘されていた。
 今回の改正案はこのような背景のもと、17年1月に中央環境審議会がまとめた湖沼環境保全制度の方向性に関する答申に基づき、(1)農地・市街地からの流出水対策が必要な地域を新たに「流出水対策地区」に指定し、「流出水対策計画」を策定の上、対策措置を進める、(2)これまで新増設の工場・事業場にのみ実施していた負荷量規制を既設事業場に拡充する、(3)湖沼水質の浄化機能確保のために保護が必要なヨシ原などを「湖辺環境保護地区」に指定し、植物採取についての届出を義務づける、(4)湖沼水質保全計画策定時に、必要な場合は関係住民の意見聴取を行うこととする−−などの内容が盛り込まれている。【環境省】

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