一般財団法人環境イノベーション情報機構
流域単位の窒素・りん削減対策を可能に 下水道法改正案が閣議決定へ
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2005.02.28 【情報源】国土交通省/2005.02.28 発表
下水道法改正案が平成17年3月1日開催の閣議で閣議決定されることになった。今回の改正は閉鎖性水域の水質改善をめざしたもの。
(1)流域別下水道整備総合計画に終末処理場ごとの放流水中窒素・りん含有量削減目標・削減方法を設定すること、(2)高度処理が可能な終末処理場を管理する自治体が、他の自治体の削減目標相当分の窒素・りん削減を担うかわりに管理費用の一部を他の自治体に負担させうる制度を設置すること、(3)2つ以上の市町村で雨水を排除する下水道を「雨水流域下水道」として整備可能とすること、(4)人に健康被害をもたらすおそれがある物質や油を公共下水道に流入させた事業者に応急措置、事故についての届け出を義務づけること−−が盛り込まれている。
この改正案が第162回国会で可決され、公布された場合、公布日から6月以内に施行されることになる。【国土交通省】