一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

レクリエーションの森 今後の整備・管理の方向性を示す報告書まとまる

自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2005.02.25 【情報源】林野庁/2005.02.24 発表

 林野庁の「国有林の『レクリエーションの森』に関する検討会」は、レクリエーションの森整備・維持管理について今後の取組みの方向性を示す報告書をまとめ、17年2月24日に公表した。
 レクリエーションの森は全国の国有林の中から特に美しい森林、景勝地周辺の森林、野外レクリエーションに適した森林、自然観察に適した森林として林野庁が選定した森のこと。15年4月1日現在で全国に1,254か所、40万9,000ヘクタール分が選定されており、その森が持っている特色やその望ましい利用形態に応じて、さらに自然休養林自然観察教育林、風景林、森林スポーツ林、野外スポーツ地域、風致探勝林−−の6種に区分されている。
 今回の報告書は余暇活動の多様化などの状況変化に対応し、「量から質へレクリエーションの森についての取組み方針を転換する」との方針に基づきながら、具体的な取組み内容を提案したもの。
 提案された今後の取組みは(1)新設する検討委員会でレクリエーションの森の管理経営全般、特にROS(注1)を参考にした新利用区分による整備・管理を検討する、(2)利用動向や地域の協力体制を検討した上で、廃止や区分変更を含めた設定の見直しを行う、(3)地元自治体を核とした協議会方式による整備・維持管理の誘導や、企業や市民の支援を募るサポーター制度の創設を行う、(4)利用者に自己責任範囲や遵守事項など安全確保情報を周知し、管理経営方針書にもの安全対策を明記する、(5)利用者に任意協力金の提供を求めることを前提に、その使途の透明性確保策などを検討する、(6)森林療法へのフィールド提供や魅力的な活動プログラム提供などソフトを充実する、(7)リゾート法基本方針現行に対応しヒューマン・グリーン・プラン(注2)を見直す、(8)川やたんぼを含めた周辺の地域資源との連携策、地域全体の活性化策を検討する(9)取組みの全国展開の足掛かりとして「リーディング・プロジェクト」を実践する−−など。

(注1)Recreation Opportunity Spectrum/(レクリエーション利用体験多様性計画法)の略。様々な質のレクリエーション体験を提供するための森林ゾーニング手法で1970年代に米国の森林局が開発した。人間の手が加えられるゾーンのほかに自然環境保全が優先されるゾーンも設定している。
(注2)国有林野内に民間活力を活用したスポーツ施設、保健休養施設、滞在施設の整備をめざしたリゾート法にもとづく事業計画。【林野庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク