国連防災世界会議、「兵庫宣言」と防災戦略指針「兵庫行動枠組」を採択して閉幕

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2005.01.25 【情報源】外務省／2005.01.25 発表

　２００５年１月１８日から神戸市で開催されていた国連防災世界会議は最終日にあたる２２日、会議の成果として「兵庫宣言」と今後１０年間の世界的な防災戦略の指針となる「兵庫行動枠組２００５−２０１５」を採択して閉幕した。
　「兵庫宣言」は、災害を貧困削減や持続可能な開発の達成を阻む大きな要因であると位置づけ、政府、国際機関、市民、民間部門ら、全関係者を防災に関与させ、災害を受けやすい途上国の災害対応能力を緊急に強化する必要性があると指摘。
　また「兵庫行動枠組」では、「災害被害は、自然によるまたは人為的な危害要因が物理的・社会的・経済的・環境的要因と絡み合って発生する」との認識のもと、（１）持続可能な開発の取組みへの減災の観点の統合、（２）全レベル、特に地域レベルでの防災体制整備、 （３）復旧・復興段階でのリスク軽減手法の導入−−という３つの戦略目標を設定。「防災のための組織的、法的、政策的統治力の整備」、「災害リスクの特定、評価、観測、早期警報の実施」、「災害知識の普及、防災教育の実施」、「災害リスク要因の削減」、「効果的な応急・復旧への備え強化」−−という５分野について、戦略目標を達成するための具体的な優先行動内容を示した。【外務省】