一般財団法人環境イノベーション情報機構
敦賀2号機蒸気発生器伝熱管475本に傷 検査装置の測定精度向上で発見
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.01.19 【情報源】原子力安全・保安院/2005.01.18 発表
定期検査中の日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力116万キロワット)で、蒸気発生器伝熱管の全配管1万3,524本に対し高性能渦流探傷検査(ECT)を実施したところ、475本の伝熱管に肉厚の20%以上の減肉が生じていることを示す信号が認められた。信号が表示された箇所はいずれも、平成2年に摩耗減肉対策として振止め金具の取り替えを実施済みの箇所で、過去のデータと照合した結果では取り替え以降に摩耗減肉は進展していなかった。
日本原子力発電は信号表示の原因を、敦賀2号機の検査に今回はじめて使用した高性能渦流探傷検査装置の測定精度が高く、過去の摩耗減肉を捉えたためと推定。
対策としては信号表示が認められた伝熱管475本を機械式栓で施栓し、使用しないとした。
なお原子力安全・保安院ではこの報告書の内容を妥当としている。【原子力安全・保安院】