一般財団法人環境イノベーション情報機構
食品からのダイオキシン類一日摂取量、15年度は体重1kgあたり1.33pg−TEQに
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2004.12.28 【情報源】厚生労働省/2004.12.27 発表
日本人が平均的な食生活を送った場合の食品からのダイオキシン類の一日摂取量、個別食品中のダイオキシン汚染実態についての平成15年度の調査結果がまとまった。このうち食品からのダイオキシン類の15年度一日摂取量は、体重1kgあたり平均1.33pg−TEQと推定された。この数値は、「ダイオキシン類対策特別措置法」に定められている耐容一日摂取量(TDI:人が一生涯にわたりその量を取り込んでも健康に対する有害な影響が現れないと判断される、1日あたり、体重1kgあたりの量)4pg−TEQより低く、13年度の調査結果1日体重1kgあたり1.63pg−TEQ、14年度の調査結果1日体重1kgあたり1.49pg−TEQとほぼ同レベルだった。
また国内産・輸入食品合計170試料を対象に実施した個別食品のダイオキシン汚染実態調査で、最も濃度が高かったのは生鮮魚類。55試料の平均濃度は食品1gあたり1.287pg−TEQで、13年度調査の平均値食品1gあたり平均0.6pg−TEQ、14年度調査の平均値食品1gあたり平均1.862pg−TEQの中間であった。ただし、厚生労働省は調査対象魚種が年度によって異なることから、この差は経年変化ととらえることはできないとしている。
それ以外の主な食品の1gあたりダイオキシン類濃度は牛肉、豚肉、鶏肉の平均で0.075pg−TEQ、牛乳,乳製品で0.001〜0.139pg−TEQ、ほうれんそう、ちんげんさいから0.001〜0.104pg−TEQが検出された。【厚生労働省】