一般財団法人環境イノベーション情報機構
04年11〜12月の中国大陸からの渡り鳥調査 鳥インフルエンザウイルス保有事例なし
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.12.24 【情報源】環境省/2004.12.24 発表
環境省が2004年11月中旬から12月上旬にかけて、中国大陸方面から日本へ渡ってくる野鳥に対して実施した、高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況調査で、全検体で高病原性鳥インフルエンザウィルス不検出との結果が04年12月24日までに判明した。今回の調査では、長崎県対馬と山口県見島で、渡りをする陸鳥類計217個体を捕獲し、咽頭ぬぐい液などを採取した。
その結果、対馬で捕獲したアオジ、タヒバリ、ツグミ、ミヤマホオジロなど122個体、見島で捕獲したクロジ、シロハラ、ルリビタキなど95個体の検体いずれからも、高病原性鳥インフルエンザウィルスは検出されず、また全ての血清についてウイルスに対する抗体は検出されなかった。
この調査は(財)山階鳥類研究所が捕獲と生息状況調査を担当、ウイルス検査は鳥取大学が協力しており、05年3月上旬から下旬にかけてもう1回実施される予定。【環境省】