一般財団法人環境イノベーション情報機構
15年度悪臭苦情件数、過去最高の2万4,587件に
【大気環境 悪臭】 【掲載日】2004.12.22 【情報源】環境省/2004.12.21 発表
環境省は平成16年12月21日、全国の地方公共団体の報告に基づく15年度の悪臭苦情、悪臭規制の状況を公表した。15年度の悪臭苦情件数は過去最高の2万4,587件で過去最高となった13年度の2万3,776件の記録を更新した。
内容としてはサービス業や個人住宅に対する苦情が減少した一方、野外焼却に対する苦情は10,902件と過去最高を記録。苦情全体の44.3%を占めた。
都道府県別に見ると、ワースト5である愛知県、埼玉県、東京都、福岡県、大阪府だけで総苦情件数の36.2%を占め、これを含め都市部での苦情の多さが目立つ結果となっている。
悪臭防止法の規制地域を設けている市区町村は、15年度末現在で、全国の市区町村の約57.2%にあたる1,804市区町村となっており、15年度にはこれらの規制地域内で立入検査が7,691件、報告徴収が1,063件、測定が243件行われた。なお測定の結果、規制基準を超えていたものは70件で、法に基づく改善勧告が4件行われたが、改善命令が行われたケースはなかった。また行政指導は1万968件実施された。【環境省】