一般財団法人環境イノベーション情報機構
8,055商品中125商品で不適切な有機農産物表示
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2004.12.13 【情報源】農林水産省/2004.12.10 発表
農林水産省は、全国の小売店舗での有機農産物表示実態について、16年度上半期の調査結果をまとめ、平成16年12月10日付けで公表した。今回の調査は「有機」表示がされた農産物を販売していた2,613店舗を調べたもの。
現在、食品の「有機」表示はJAS法により、有機JASマークが取得されている場合に限り認められているが、今回の調査では、有機JASマークなしに店頭で「有機」表示がされていたケースが78店舗(3.0%)あった。うち3店舗は単純な有機JASマーク表示漏れだったが、75店舗(2.9%)は有機JASマークを取得していない農産物について「有機」表示を行っていた。
また商品別では「有機」表示がされていた農産物8,055商品のうち、小売業者、卸売業者、生産出荷者により、125商品(1.6%)について不適正な表示がされていた。
農林水産省としては、有機JASマークなしで店頭で「有機」表示をしていた店舗に対しては、その場で「有機」表示や不正な有機JASマークの除去、抹消を指導したほか、商品に不適正表示を行っていた小売業者、卸売業者、生産出荷者に対しては後日、文書による改善指導を行っているところ。
なお文書による改善指導を行った事業者で、その後の改善が認められない場合には、JAS法に基づき不適正表示の除去・抹消命令が出されるとともに、事業者名が公表される予定。【農林水産省】