一般財団法人環境イノベーション情報機構
文科省、理化学研究所を厳重注意 放射線管理区域外の放射性同位元素使用で
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.11.30 【情報源】文部科学省/2004.11.26 発表
平成16年11月25日、埼玉県和光市にある理化学研究所の放射線管理区域外で、放射性物質がみつかったとの情報が同研究所から文部科学省に寄せられ、翌11月26日に文科省が研究所に対する立入検査を実施したところ、炭素14、硫黄35、リン32、ヨウ素125などの放射性同位元素が入った容器13個が管理区域ではない場所にある冷凍庫と戸棚の中に保管されていたことが確認された。このため文科省は理化学研究所安全管理担当理事に口頭で厳重注意するとともに、同研究所に対し管理区域外での放射性同位元素保管に関する原因と再発防止策、ほかに同様の違法な保管事例がないか報告するよう指示。報告内容に基づき厳正な対処をしていくとの方針を示した。
なお、発見された放射性同位元素はすでに管理区域内に保管ずみで、放射性同位元素が置かれていた戸棚や冷蔵庫からも汚染は検出されなかった。このことから、文科省は放射線障害のおそれや周辺環境への影響はないとしている。
放射性同位元素が入っていた冷凍庫は、14年4月に理化学研究所筑波研究所から和光市の同研究所に持込まれたもので、研究所側は筑波研究所で使われていた放射性同位元素が冷凍庫とともに持込まれたとみている。 【文部科学省】