一般財団法人環境イノベーション情報機構
殺虫剤「ビフェナゼート」の食品健康影響評価案への意見募集実施
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.11.26 【情報源】内閣府/2004.11.25 発表
内閣府食品安全委員会は平成16年11月25日までに、16年10月に厚生労働大臣から意見を求められていた、殺虫剤「ビフェナゼート」の食品健康影響評価案をまとめ、この案について16年12月22日(必着)まで意見募集を行うことにした。同委員会では評価にあたって動物代謝、植物代謝、土壌代謝、加水分解、水中光分解、作物残留、土壌残留、急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性、発がん性、2世代繁殖、発生毒性、遺伝毒性などの試験を行った。
今回の評価案では試験結果から発がん性、繁殖能への影響、催奇形性、遺伝毒性は認められなかったと結論。
また、各試験で悪影響が認められなかった最大投与量(無毒性量)の最小値がイヌを使った慢性毒性試験とラットを使った慢性毒性/発がん性併合試験の「1日体重1キログラムあたり1.0ミリグラム」となったため、この数値に安全係数として100分の1を掛けて、一日摂取許容量(ADI 注1)を1日体重1キログラムあたり0.01ミリグラムと算定した。
意見は郵送、FAX、意見募集ホームページで受付けている。
(注1)人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康に影響をおよぼさないと判断される量。1日当たりの体重1キログラムに対する質量として表される。【内閣府 食品安全委員会】