一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国と台湾のメバチ漁獲削減が決定 ICCAT第14回特別合合
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.11.24 【情報源】水産庁/2004.11.24 発表
2004年11月15日から21日にかけ、米国のニューオーリンズで大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)の第14回特別合合が開催された。今回の会合では、メバチについて05年から08年までの各国漁獲枠、漁獲能力制限の内容が合意された。
この合意案では、中国と台湾の漁獲量超過問題に各国からの非難が集中したことを踏まえ、05年から5年の間、中国は年500トン、台湾は年1,600トンを漁獲枠から差し引き、漁獲能力についても中国で15隻、台湾で27隻はえ縄大型漁船を減船することになっている。
一方パナマのまき網大型漁船3隻増加、フィリピンのはえ縄大型漁船3隻増加が盛り込まれたが、それ以外は各国とも現行措置が維持された。
また現在、東西に分けて管理されている大西洋クロマグロについて、地中海での10キログラム以下の小型魚の漁獲、陸揚げ禁止勧告の採択、東西双方の資源評価を行った上での07年からの新管理措置決定が合意されるとともに、サメの完全利用を求めるサメ保存勧告が採択された。
今後の取組みとしては、05年4月に日本でクロマグロ管理戦略第3回作業部会・統計証明制度改善のための作業部会が開催されるほか、次回年次会合(第19回通常会合)が05年11月にスペインのセビリアで開催される予定。【水産庁】