一般財団法人環境イノベーション情報機構
第59回国連総会で公海深海底の保護策を盛り込んだ漁業関係決議案が採択
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.11.19 【情報源】水産庁/2004.11.18 発表
2004年9月15・16日と、10月25日から11月2日まで開催された「漁業関係決議に関する国連非公式協議」で作成された漁業関係決議案が04年11月17日、第59回国連総会で承認された。この決議は、違法・無報告・無規制(IUU)漁業や過剰漁獲能力問題への対応を記載したもの。
また底びき網漁業への批判にこたえ、公海深海底の保護問題に関して、(1)各国に地域漁業管理機関などを通じ緊急保護措置をとるよう求める、(2)海底漁業への規制権限を持つ地域漁業管理機関に適切な保存管理措置実施を求める、(3)海底漁業への管理権限のない地域漁業管理機関加盟国に対して機関の権限拡大を求める、(4)各国に地域漁業管理機関のない海域での新地域漁業管理機関設立への協力を求める、(5)国連事務総長に各国、各地域漁業管理機関がとった公海深海底保護措置を国連食糧農業機関(FAO)と協力して報告書に記載するよう求める、(6)2年以内に公海深海底保護措置の進捗状況を評価し、必要な場合にはさらなる勧告を検討する−−などの内容が盛り込まれたほか、FAOにサメに関する各国・発展途上国への支援プログラム作成を求めることが記載された。【水産庁】