一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

「過去に表示せずに入浴剤使用」実際は8軒 全国温泉利用施設調査の追跡確認結果

自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2004.11.16 【情報源】環境省/2004.11.16 発表

 環境省が全国約2万の温泉利用施設を対象に実施し、平成16年10月8日にその結果を発表していた温泉利用実態についてのアンケート調査の中で、(1)許可を受けた源泉と異なる源泉を使用していた施設と、(2)入浴剤使用を表示せずに過去に入浴剤を使用していた施設−−についての追跡確認結果が16年11月16日に公表された。
 10月の調査では2万件中、回答を寄せたのは計12,122施設(有効回答62.34%)で、うち都道府県知事に許可を受けた源泉と異なる源泉を使用していた施設は17軒、入浴剤使用を表示せずに過去に入浴剤を使用していた施設は24軒(注1)。
 今回の公表内容によると、許可を受けた源泉と異なる源泉を使用していた17軒について、その理由を確認した結果では、(一)許可を受けた自治体所有の源泉がその後、他の源泉とあわせた混合泉として供給されるようになったケース(7軒)、(二)許可時に個人所有の源泉を利用していたが後で自治体所有の源泉に切り替えたケース(1軒)、(三)許可時のものに他の源泉を加え混合泉として使用したり、許可時に混合泉だったものを1本化したケース(4軒)、(四)新しい源泉に切り替えたり、許可を受けた源泉と異なる源泉を使っていることが調査により判明したケース(5軒)−−があった。
 いずれも源泉変更に伴い新たな利用許可が必要なことを知らなかったというが、現在は17軒すべてが実態に即した許可を受けたと説明されている。
 一方、表示せずに過去に入浴剤を使用していた施設は調査票精査の結果、今回23軒に訂正された。この23軒に対しさらに詳細な状況を確認した結果としては、15軒で調査票記入者が温泉以外の浴槽での利用などを誤解していたことが判明。実際に表示なく入浴剤を使用していた事例は8軒だったと結論された。
 なおこの8軒の中でも、温泉での入浴剤使用による虚偽が最初に指摘された長野県白骨温泉の2軒以外は、浴槽水の人工的な色や香りなどで入浴剤利用が利用者にも明白だったとされている。

(注1)現在入浴剤を使用している施設151軒はすべて「利用表示ずみ」と回答している。【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク