一般財団法人環境イノベーション情報機構
「第25回豊かな海づくり大会」に向け東京湾の将来像を検討
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2004.11.11 【情報源】水産庁/2004.11.10 発表
水産庁は「第25回豊かな海づくり大会」支援状況を平成16年11月10日に公表した。「全国豊かな海づくり大会」は水産資源保護・増殖、海の自然環境保全をアピールするために、昭和56年から海のある都道府県で毎年開催されているイベント。「第25回全国豊かな海づくり大会」は17年11月に横浜市のみなとみらい21を主会場に開催される予定だが、”海の再生と魚の食文化の創造”を基本理念に、市民との連携による海の環境改善・再生などの新しい視点を盛り込んでいる。
このため、水産庁も同大会支援にあたって、「豊かな東京湾再生検討委員会」を設置するとともに、委員会の下に「漁業分科会」、「漁場環境分科会」、「食文化分科会」、「親水機能分科会」、「アオギス再生特別委員会」の5分科会を設置。東京湾の漁業・環境の変遷と将来あるべき姿の検討を開始している。
今回の公表内容によると、「漁業分科会」では東京湾の漁業生産と資源動向を分析した報告書「東京湾の漁業と資源、その今と昔」をまとめたほか、「漁場環境分科会」でも東京湾の漁場環境の変遷と現状について暫定報告書をまとめた。この暫定報告では東京湾が江戸時代以降、埋立により95%の干潟を喪失したこと、下水道整備により水質は改善されていること、漁場環境改善のためには沿岸住民の意識改革が必要であることが記載されている。
なお、同庁は16年11月13・14日にみなとみらい21で開催される「プレ大会」でこれまでの成果を展示するとともに、参加者に東京湾の漁業、環境、アオギス放流について参加者にアンケート調査を行う。
この調査結果を含め、検討委員会・5分科会での今後の検討の成果は17年の大会開催時までに順次報告書に盛り込まれる予定。【水産庁】