実海域での実証実験に向け「スーパーエコシップ技術研究組合」設立

【大気環境 交通問題】 【掲載日】2004.11.11 【情報源】国土交通省／2004.11.10 発表

　国土交通省と日本財団が支援しているスーパーエコシップ（次世代内航船）研究開発プロジェクトが実海域実証実験段階に入るにあたり、実験に使用する試験体の開発・製作を担当する「スーパーエコシップ技術研究組合（理事長：矢吹捷一・三井造船常務取締役）が平成１６年１１月９日に設立された。
　「スーパーエコシップ」は高効率舶用ガスタービンエンジンなどの新技術を取り入れた内航船。窒素酸化物を９０％、硫黄酸化物を６０％、二酸化炭素を２５％の排出削減し、静音・低振動の高い環境性能と、低輸送コスト、船上メンテナンスフリーなどのすぐれた経済性の同時達成をめざしている。
　今回設立された、「スーパーエコシップ技術研究組合」は、川崎重工業、大洋電機、ナカシマプロペラ、三井造船の４社により構成され、実証実験に使用する試験体の開発・製作と、民間建造船舶にこの試験体を搭載しての実海域での実験実施をめざす。研究に要する資金は約１９億円、期間は３年間が予定されている。
　なお、スーパーエコシップの実海域実証実験については、国土交通省に加え、環境省も財政支援を行う方向で検討が進められている。【国土交通省】