一般財団法人環境イノベーション情報機構
政府の事務・事業で排出された温室効果ガス、15年度は197万8,075トン
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.11.02 【情報源】環境省/2004.11.02 発表
環境省は平成16年11月2日、15年度に政府の事務・事業に伴い排出された温室効果ガスの総排出量が二酸化炭素換算で197万8,075トンにのぼったと発表した。今回の集計は14年7月に閣議決定された、「政府の事務・事業による温室効果ガス排出削減のための実行計画」に基づいて行われたもの。
この実行計画では「18年度までに13年度比で温室効果ガスを7%削減する」という数値目標を設定しており、目標の13年度排出量が二酸化炭素換算で197万6,550トン(注1)であることと考え合わせると、0.1%増加しており望ましい成果とはいえない。
このため環境省は各府省に対して、13年度よりも増加している公用車の燃料使用量、事務所の単位面積あたりの電気使用量、事務所の単位面積あたりの上水使用量について、職員1人1人に状況を正しく認識させることを求めるとともに、公共輸送機関の利用奨励や昼休みや残業時の消灯、水栓への節水コマの取付け、公用車洗車方法や回数の見直しなど、具体的な取組みを強化する必要があると指摘した。
同省としては引き続き、定期的に実績数値を把握・評価していき、温室効果ガス削減に向けて細かい進行管理を行っていく方針。
(注1)13年度、14年度の実績数値については、15年度に発表したデータが修正されている。【環境省】