一般財団法人環境イノベーション情報機構
科学委員会が資源減少の可能性を報告 みなみまぐろ保存委員会第11回年次会合
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.10.26 【情報源】水産庁/2004.10.25 発表
2004年10月19日から22日にかけて、韓国の釜山でみなみまぐろ保存委員会第11回年次会合(CCBST11)が開催された。CCSBTは日本、オーストラリア、ニュージーランドの3か国が1994年に締結したみなみまぐろ保存条約に基づき設置された委員会で、みなみまぐろの総漁獲量(TAC)、国別漁獲割当量の設定を行ってきた。
今回の会合では、科学委員会が若齢魚の資源状態が低く、産卵場であるインドネシア水域での親魚資源の減少・低年齢を指摘し、現状の漁獲が継続された場合、資源は減少する可能性が大きいとの報告を行った。
またこの報告を受け、未使用漁獲枠貸借やニュージーランドの増枠要求は現状では不可能だとして議論延期が合意された。
なお2004/2005年漁期の加盟国の総漁獲可能量(TAC)と国別配分は昨年同様とすることで合意され、各加盟国の総漁獲可能量は日本が6,065トン、オーストラリアが5,265トン、韓国が1,140トン、台湾が1,140トン、ニュージーランドが420トンとなった。このほか協力的非加盟国に対する漁獲枠はインドネシアが800トン、フィリピンが50トン、南アフリカが30トンとすることで合意された。【水産庁】