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環境ニュース[国内]

ワシントン条約第13回締約国会議 各国へのサメ管理措置要請は認められず

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.10.19 【情報源】水産庁/2004.10.18 発表

 水産庁は2004年10月2日から14日まで、バンコクで開催されたワシントン条約(CITES)第13回締約国会議の結果のうち、水産関係の内容をまとめ、10月18日に発表した。
 今回の会合では、日本が提案した北半球ミンククジラの附属書1(注1)から附属書2(注2)への降格案は否決されたが、一方でサメ類については、「漁業専門機関であるFAOや地域漁業管理機関で管理を行うべき」との日本の主張が汲まれ、当初案がCITES主体の魚種別管理を行うとしていたところ、FAO主催によるサメ類管理ワークショップ開催を求めることを主な内容とし、各国国内での厳格なサメ保存管理措置採用要請が削除された案が採択されたという。
 またCITESによる公海漁業の陸揚げ規制を意図した米国提案「海からの持ち込みの解釈と実施に関する決議案」も意見がわかれたため、米国が提案を取り下げ、最終的にはFAOも参加の上で今後検討を行うとの代理提案が採択された。
 このほかとしては、豪州とマダガスカルが提案した、ホホジロザメの附属書2掲載案やタイが提案したカワゴンドウ(イラワジイルカ)の附属書2から附属書1(注2)への昇格案が可決されたことが報告されている。

(注1)国際取引禁止種。
(注2)国際取引制限種。輸出時に輸出国の輸出許可証が必要。【水産庁】

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