事業者対象の海洋保全講習会と海洋への不法投棄一斉取締りを１６年１１月に実施へ

【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2004.10.19 【情報源】海上保安庁／2004.10.18 発表

　海上保安庁は、平成１６年１１月１日から７日までの「海洋環境保全推進週間」に漁業者、海事関係者、廃棄物処理業者を対象として、廃船適正処理、廃棄物不法投棄防止、油流出防止についての講習会を開催するほか、推進週間に続く１１月８日から１７日までの１０日間に「海上環境事犯一斉取締り」を実施することを決めた。
　「海洋環境保全推進週間」と「海上環境事犯一斉取締り」は１６年６月にも実施されており、１６年度では２回目の実施。
　なお「海洋環境保全推進週間」では講習会のほか、現在廃棄状態の船舶に対し「廃船指導票」を発行し、関係当事者自身による適正処理を促していく方針。
　また一斉取締りでは、廃棄物・廃船の海洋への不法投棄の手口が悪質、巧妙化してきていることから、巡視船艇・航空機によるパトロール強化を行うとともに、全国の海上保安部署に整備した「水中テレビカメラシステム」を活用した廃棄物・廃船の違法投棄事犯の徹底取締りを行う。
　このほか臨海工場からの汚水違法排出、船舶からの油・有害液体物質の違法排出、排他的経済水域での外国船舶による油の違法排出−−などについても取締りを行う予定だ。【海上保安庁】