一般財団法人環境イノベーション情報機構
第3回ASEAN+3環境大臣会合がシンガポールで開催
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2004.10.18 【情報源】環境省/2004.10.15 発表
2004年10月14日にシンガポールで第3回ASEAN+3(日中韓)環境大臣会合が開催された。この会議にはASEAN諸国と日本、中国、韓国の計13か国、ASEAN事務局が出席。シンガポールのイブラヒム環境・水資源大臣が議長を務めた。
今回の会合では、地球環境問題や都市環境管理など、ASEANと日中韓が協力できる10分野について、それぞれのプロジェクトリーダー国が取組みの進捗状況を説明するとともに、ASEAN事務局がASEANと日中韓の協力活動の状況を説明した。
これに対し日本の高野副大臣は、アジア水環境パートナーシップ(注1)など既存の取組みを活用して、ASEANとパートナーシップ構築を進めたいと発言。さらに2005年度開催の「アジア太平洋環境会議(エコアジア)」に各国の参加を要請したほか、日本のODAが環境保全を重視していくとの考えを表明した。
一方韓国は、2005年3月にソウルで開催される「アジア太平洋環境と開発に関する閣僚会議(MCED)」の紹介を行い、中国は環境問題の取組みでNGOとの協力が重要であるとの考えを表明。参加各国の賛同を得た。
なお次回のASEAN+3環境大臣会合は、2005年にフィリピンで開催することが合意された。
(注1)2003年開催の第3回世界水フォーラムで、環境省が打ち出した水環境管理改善のための自主的取組みの1つ。アジア各国の水環境行政、水環境保全技術に関する優良事例を収集し、協働作業により評価・整理した上でデータベース化により情報共有化を図り、アジア地域の水環境保全策の準備・形成・実施に役立てることをめざしている。【環境省】