一般財団法人環境イノベーション情報機構
ASEM第5回首脳会合、議長声明でロシアの京都議定書批准を歓迎
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2004.10.12 【情報源】首相官邸/2004.10.09 発表
2004年10月7日からベトナムのハノイで開催されていたアジア欧州会合(ASEM)第5回首脳会合は、3日間にわたる討議内容を総括した「議長声明」と、「より緊密な経済パートナーシップに関するハノイ宣言」、「文化と文明間の対話に関するASEM宣言」−−の3文書を採択して10月9日、閉幕した。ASEMはアジアと欧州の対話と協力を目的に1996年に発足した組織。今回の首脳会合でミャンマーなど東南アジア諸国連合(ASEAN)3か国、チェコなどの欧州連合(EU)新加盟10か国のASEM加盟が承認され、加盟国は現在、38か国・1機関(欧州委員会)。
なお、3つの採択文書のうち「議長声明」には、ロシア政府の京都議定書批准決定への歓迎、京都議定書未批准国への早期批准の要請、京都議定書の第1約束期間が終わる2012年(注1)以降の枠組みに向けたASEM参加国での取り組みの実施など、気候変動問題、地球規模の環境問題に関する文言が盛り込まれた。
(注1)京都議定書では第1約束期間(2008年〜2012年)までの対策を定めているが、それ以降の取り組みについては具体的な規定がない。【環境省】