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環境ニュース[国内]

大牟田市の三井化学生産技術研究所でトリウム化合物発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.10.12 【情報源】文部科学省/2004.10.07 発表

 平成16年10月7日、三井化学(株)から文部科学省に対し、福岡県大牟田市にある同社生産技術研究所でガラスびん5本に入ったトリウム化合物(トリウム量1793.8グラム)が発見されたとの連絡が寄せられた。
 このトリウム化合物は、16年8月30日に同研究所の研究室内を調査していたところ発見されたもので、同研究所が昭和30年代にメタン分解の改質触媒を研究開発する目的で試薬メーカーから購入したものとみられる。30年代後半に研究開発が中止されて以降、使用されずに研究所内に保管されていたらしい。
 発見後は、三井化学本社保管室内の鉄製金庫に、放射線取扱主任者の資格を持つ職員の指導の下、厳重に保管中。放射線量は金庫表面で1時間あたり0.4マイクロシーベルト、金庫から1メートルの距離で1時間あたり0.05マイクロシーベルト、保管室の扉表面で0.02マイクロシーベルトであるため、文部科学省でも「安全上問題のないレベル」との判断を示している。
 なお報告を受けた文科省は、発見から報告まで時間がかかったことについて、三井化学を注意するとともに、この件についての核燃料物質使用許可申請を早急に行い、適切な安全管理を行うよう同社を指導した。
 一方、三井化学側は報告の遅れについて、生産技術研究所以外の事業所の調査結果もあわせ、文部科学省へ報告する予定だったためと説明している。【文部科学省】

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