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環境ニュース[国内]

社会資本整備審議会が大津市歴史的風土保存計画などを答申

環境一般 まちづくり】 【掲載日】2004.10.12 【情報源】国土交通省/2004.10.07 発表

 国土交通省の社会資本整備審議会は、(1)大津市歴史的風土保存計画と(2)歴史的風土特別保存地区内での行為の許可基準について、平成16年10月7日までに答申を行った。
  滋賀県大津市は天智天皇の近江大津宮跡や、世界遺産に登録されている延暦寺など主要寺社が比叡山などの山並や東側に広がる琵琶湖と一体となった歴史的風土を形成している点に特徴がある地域で、15年10月10日に古都保存法に基づく古都に指定され、16年6月15日には大津市内の歴史的風土保存区域が指定されている。
 今回の答申のうち、大津市歴史的風土保存計画では(一)坂本地区では歴史的街並み保全のため土地形質変更、木竹伐採、工作物の新築の規制、比叡山については山容保存のため、土地形質変更、木竹伐採の規制と森林育成に重点を置く、(二)近江大津宮錦織遺跡、南滋賀町廃寺跡の史跡指定地周辺では、歴史的風土を活かしたまちづくりを誘導するため、工作物の新築、歴史的風土に悪影響を及ぼすおそれのある市街化の規制、遺跡の背景となる山丘では、土地形質変更、木竹伐採の規制と森林育成に重点を置く、(三)園城寺地区の琵琶湖疏水からの展望域では、歴史的観光拠点としての機能を高めることに配慮し、工作物の新築、木竹伐採の規制、背景となる長等山については山容保存のため、土地形質変更、木竹伐採の規制と森林育成に重点を置く、(四)音羽山地区の琵琶湖岸、瀬田川河畔、市街地からの展望域では、音羽山や茶臼山などの土地形質変更、木竹伐採の規制に重点を置く、(五)石山寺地区の瀬田川河畔で、歴史的観光拠点としての機能を高めるため、工作物の新築の規制、背景となる伽藍山については山容保存のため、土地形質変更、木竹伐採の規制と森林育成に重点を置く−−などの内容が示されている。
 また、歴史的風土特別保存地区内での行為の許可基準については、(A)「景観法」に基づく景観重要建造物保存のために必要な建築物、工作物を追加する、(B)木竹伐採の許可基準の中で、5ヘクタールを上限とし林業を営むための森林皆伐の許可要件を緩和する−−などの内容を盛り込んでいる。【国土交通省】

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