一般財団法人環境イノベーション情報機構
文科省が甲南大を厳重注意 放射線管理区域外の放射性同位元素使用で
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.10.08 【情報源】文部科学省/2004.10.06 発表
神戸市東灘区の甲南大学理工学部内の放射線管理区域外で、放射性同位元素が使用されていたとの情報が文部科学省に寄せられた件で、同省が16年10月5日に続き翌6日にも甲南大学を立入検査した結果、同大放射性同位元素研究施設の放射線業務従事者1名が、9年から16年7月まで同大放射線管理区域外の研究室で放射性同位元素トリチウムを使用・保管していたことが確認された。このため文部科学省は甲南大学学長に口頭で厳重注意するとともに、同大に管理区域外での放射性同位元素使用の経緯、状況、原因と再発防止策をまとめ報告するよう指示。今回の立入検査結果や報告内容に基づき厳正な対処をしていくとの方針を示した。
なおトリチウム使用数量は微量で、使用・保管されていた研究室の床面、机上などからも放射線検出はなかった。このことから文部科学省はこの件で人の健康や環境への影響はないとしている。【文部科学省】