一般財団法人環境イノベーション情報機構
温泉への加水や加温、「表示していない」が約8割 全国ホテル・旅館の調査結果
【自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2004.09.30 【情報源】国土交通省/2004.09.29 発表
水道水を利用した風呂を温泉と表示するなど、温泉表示に関する報道が相次いでいることから、国土交通省は「国際観光ホテル整備法」に基づく登録ホテル・旅館に対し、温泉表示に関するアンケート調査を実施し、平成16年9月29日までにその結果をまとめた。この調査は登録ホテル・登録旅館計3,124軒に対し、「温泉を利用しているか」、「温泉を利用していない場合にそのことを表示しているか」、「加水、加温、浴槽水の循環について表示しているか」、「入浴剤利用を表示しているか」−−などを聞いたもの。
計2,282軒(73%)の登録ホテル・登録旅館から回答があり、うち温泉を使用していたのは1,310軒。
このうち加水・加温・浴槽水の循環のいずれかを実施していた施設は1,146軒(回答施設中の87.5%)にのぼったが、加水・加温・浴槽水の循環の事実をパンフレットやホームページに表示していた施設は187軒(実施施設の16.3%)にとどまっていた。
なお「表示していない」と回答した908軒(実施施設の79.2%)のうち、453軒は「今後表示を行う予定」と回答。「表示を行う予定がない」とした施設の中にも、「法令や監督官庁の指導があればやる」との意見を書いた施設が存在した。
一方、「温度調節のためだけの加水、加温まで表示する必要があるか」などの意見もあった。【国土交通省】