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環境ニュース[国内]

低コストな下水汚泥資源化技術開発プロジェクトでコストの目標値が決定

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2004.09.21 【情報源】国土交通省/2004.09.17 発表

 国土交通省は同省が産官学と連携しながら進めている下水道技術開発プロジェクト「SPRIT21」の第2弾の取り組み「下水汚泥資源化・先端技術誘導プロジェクト LOTUSプロジェクト」のコストの目標値とその評価方法を決定し平成16年9月17日に発表した。
 下水汚泥の減量化や有効利用は、「循環型社会形成推進基本計画」や「バイオマス・ニッポン総合戦略」、「地球温暖化対策推進大綱」などでもその必要性が示されているテーマ。
 LOTUSプロジェクトでは、(1)下水汚泥の処分コストより安い汚泥リサイクル技術、(2)買電価格と同等かそれより安い下水汚泥によるバイオマス発電技術−−を開発する方針。
 プロジェクトの進行スケジュールとしては、16年9月末までに「コストの目標値と評価方法」をまとめ、16年11月末にコストの目標値や評価方法を踏まえた技術提案の受け付けを実施、17年4月から21年3月まで研究開発を行うとしていた。
 今回の発表によると、(1)のコストの目標値は脱水汚泥で1トンあたり1万6,000円(現物量ベース)、焼却灰で1トンあたり8,000円以下(現物量ベース)に設定された。また(2)のコストの目標値は「対象処理場の契約種別に応じた全国年間平均電力料金(評価時の料金)以下」とされている。
 なお評価方法としては、コスト積算に反映する要素と反映しない要素の双方を具体的に整理・明示し、積算の考え方が示されている。建設費、運転費、運搬費を含む処分費、リサイクル製品の売却収入、リサイクル製品の引取・流通コスト、バイオマスの受入収入などがコスト積算に反映する要素とされた。
 ただし技術提案にあたっては、提案技術やその技術のコスト目標値の前提条件(処理場の規模、処理方法など)を明らかにすることも求められている。【国土交通省】

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