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環境ニュース[国内]

企業の社会的責任に関する中間報告書まとまる

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2004.09.14 【情報源】経済産業省/2004.09.10 発表

 経済産業省の「企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)に関する懇談会」(座長:伊藤邦雄一橋大学商学部長)はCSRの基本的な考え方、企業価値を向上させるCSRへの取組み内容、取組み促進策などを盛り込んだ「中間報告書」を平成16年9月10日までにまとめた。
 CSRは環境保全、消費者保護、公正な労働基準、人権、安全衛生、地域社会貢献など、企業による幅広い要素への取り組むを含む概念。欧米ではCSRへの取り組みが企業の競争力強化にもつながるとして、積極的に取り組む企業が増えており、16年6月には国際標準化機構(ISO)でもガイドラインに着手することが議決されている。
 今回の報告書案はCSRの考え方を、(1)企業と利害関係者との交流によって実現される社会の健全な発展に寄与する企業行動である、(2)企業にとって環境、社会の持続的発展に通じる広い意味での投資である、(3)取組み内容はその企業の経営理念や業態、属する文化や環境によって多様であり、企業の自主的・戦略的取組みが重要である、(4)グローバルな視点での取組みが必要、(5)情報開示、利害関係者との対話を通じ説明責任を果たすこと、利害関係者による評価が重要な要素となる−−の5点に整理。
 さらに、CSRについての取組み促進策としては、CSRが「企業の自主的な取組み」を基本とすべきものであることを踏まえ、NGOや民間研究機関、経済団体が中心になって取組みの推進を担当し、政府はこれら民間の取組みを補完的に支援することが適当であるとされた。
 なお具体的な取組内容としては、国内外のCSRの考え方や先進事例の収集・分析、先進事例の普及・広報、利害関係者と企業あるいは企業同士の情報交換の場の設定−−などがあげられている。【経済産業省】

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