一般財団法人環境イノベーション情報機構
試験研究用原子炉施設二次冷却系配管の健全性確保策 全基妥当と判断
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.09.14 【情報源】文部科学省/2004.09.03 発表
関西電力美浜原発3号機で二次冷却系配管の破損事故が発生した件に関連し、文部科学省は試験研究用原子炉施設のうち二次冷却系を持つ施設を対象に、二次冷却系配管の健全性確保への取組み状況調査と現場確認を行い、平成16年9月3日までにその結果をまとめた。文部科学省所管の試験研究用原子炉施設15基のうち、二次冷却設備を持つ設備は日本原子力研究所東海研究所の2基、同大洗研究所の2基、京都大学原子炉実験所、核燃料サイクル開発機構大洗工学センターの各1基−−の計6施設。
これらの施設に対し、二次冷却系配管の設計方針、自主検査状況、予防保全対策、過去の事故の教訓の反映、今後の健全性確保方針、保安活動実施についての設置者の体制などを確認した結果、全基の健全性確保に関する取り組みは妥当であると判断された。
なお文部科学省としては、美浜原発3号機の事故に対する原因究明や再発防止策の検討状況を見極め、今後も試験研究用原子炉施設に必要な対応を求めていく方針。【文部科学省】