一般財団法人環境イノベーション情報機構
シギ・チドリネットワークに球磨川河口と藤前干潟が参加
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.09.08 【情報源】環境省/2004.09.06 発表
環境省が東アジア・オーストラリア地域シギ・チドリ類重要生息地ネットワークに推薦していた球磨川河口(熊本県八代市)と藤前干潟(愛知県名古屋市)が2004年8月1日付けで同ネットワークへの参加湿地として承認された。東アジア・オーストラリア地域シギ・チドリ類重要生息地ネットワークは国際NGO「国際湿地連合」が策定した「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づいて構築されている3つの渡り鳥ネットワークの1つ。オーストラリアに置かれた事務局を中心に参加湿地間の情報交換、参加湿地での湿地保全に関する普及啓発活動、研修活動などを実施しており、日本では(財)世界自然保護基金(WWF)ジャパンを中心に参加湿地に関連する自治体やNGO間の情報交換が行われている。
ネットワークへの参加にあたっては、(1)定期的に2万羽を超える渡り性シギ・チドリ類が利用している、(2)定期的に特定の種(または亜種)の推定個体数の1%を超えるシギ・チドリ類が利用している、(3)絶滅のおそれのある種(亜種・地域個体群)に属する渡り性のシギ・チドリ類がある程度利用している−−の3条件の1つ以上を満たしていることが必要で、今回参加した2湿地を含め日本からの参加湿地は計8か所。ネットワーク全体の参加湿地は現在世界で11か国35か所にのぼっている。【環境省】