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環境ニュース[国内]

相馬共同火力新地発電所2号機の配管事故 設計変更ミスが原因

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2004.08.27 【情報源】原子力安全・保安院/2004.08.26 発表

 福島県新地町の相馬共同火力新地発電所2号機で、平成16年8月15日に給水加熱器ドレン配管の損傷事故が発生した件について、相馬共同火力発電(株)は原因究明と再発防止対策をまとめ、16年8月26日付けで原子力安全・保安院に提出した。
 報告によると、事故発生箇所は相馬共同火力発電側の要求により、設計変更が行われた箇所。配管減肉が起こりやすい構造となっており、蒸気と水の混合流の衝突による配管減肉の発生が実際に確認された。
 減肉の原因としては(1)相馬共同火力発電側が配管減肉への影響を考慮しない設計変更を要求し、(2)メーカーも設計変更に伴う配管減肉に関する技術検討を行わなかった、さらに(3)配管減肉に配慮した点検が行われていなかった−−などの点が指摘され、一方再発防止対策としては、(一)事故発生箇所そばの給水加熱器ドレンレベル調節弁の部品と類似個所のドレンレベル調節弁部品を浸食に強い低合金鋼に変更し、(二)復旧時の肉厚を初期値として1年後に再測定し、その結果を見て点検間隔を決める−−などの内容を示されている。
 なお報告を受けた原子力安全・保安院では、設計変更に伴う配管減肉への影響に気づかず、適切な点検も行っていなかったことについて、相馬共同火力発電の社内体制も含めた原因究明と対策の提示を、改めて同社に求めるとの見解を公表した。【原子力安全・保安院】

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