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環境ニュース[国内]

ヒートアイランドに関する2調査の結果公表 実在する街で緑の効果解明

環境一般 まちづくり】 【掲載日】2004.08.16 【情報源】国土交通省/2004.08.13 発表

 国土交通省は平成16年8月13日、同省が最近行ったヒートアイランドに関する2つの調査の結果を公表した。
 公表されたのは(1)都市の緑による熱環境改善状況を熱画像カメラで計測した調査と(2)緑化効果の3次元シミュレーション調査。
 (1)は16年7月22日午前10時から午後6時にかけて15分間隔で、東京・港区の六本木ヒルズ内の3地点を熱画像カメラで計測した調査で、結果としては午後2時時点でのデータで、3地点内の緑化されていない場所の舗装表面が40〜45℃だったのに対し、緑化部分の温度は30〜35℃と5〜15℃差が生じたことが報告されている。
 また(2)は東京・港区の南青山地区を想定して、現在の街並み(緑被率18%)と緑化した場合の街並み(緑被率43%)について、それぞれ暑さの体感指標「平均放射温度(MRT 注1)」を試算し比較した調査。結果としては、日中12時に地上1.5mのMRTが気温とほぼ同じになる地域が、緑化した場合は20%となり、現在の10%から倍増するとされた。
 緑に気温上昇抑制効果があることは、これまでの研究でも示されていたが、今回の調査はいずれも実在する街並みをモデルとし、3次元空間に緑を配置することで、街の快適空間がどのように広がるか具体的に解明したもの。
 
(注1)暑さ感を示す体感指標の1つで、周囲の全方向から受ける熱放射を平均化して温度表示したもの。MRTの値が気温よりも高いと、周囲から受ける放射熱による暑さを感じ、逆に気温よりも低いと涼しさを感じる。【国土交通省】

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