一般財団法人環境イノベーション情報機構
愛・地球博の環境アセス2追跡調査に対し経産大臣意見送付
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2004.08.12 【情報源】経済産業省/2004.08.11 発表
経済産業省は愛・地球博(2005年日本国際博覧会)の環境影響評価追跡調査報告書のうち、「催事・照明に伴う予測・評価」と「2003年度環境モニタリング調査に関する報告書」に対する、経済産業大臣の助言を2004年8月11日付けで財団法人2005年日本国際博覧会協会に提出した。愛・地球博の環境影響評価については、評価書に対する事業所管大臣の経済産業大臣意見が2002年6月にまとめられており、一連の環境アセス手続きは終了している。
ただし最終的な評価書は8項目の追跡調査を行った上で作成することになっており、今回の意見はこのうち催事・照明と2003年度環境モニタリングの追跡調査書に対し、8月6日にまとまった環境大臣意見を踏まえてまとめられたもの。
(1)騒音レベルの数値の説明を理解しやすい方法で行うよう気を付ける、(2)コイの池の生態系に関する予測・評価には不確実性があるため、細心の注意を払いながら事業を実施する、(3)工事実施時のモニタリング調査結果で問題があった場合には原因を分析するようにし、また環境保全措置が確実に行われていることを継続的に確認する、(4)動植物の生息・生育の増減両面の要因を検討するとともに、オオタカなどこれまで行ってきた一連の調査の追跡調査や調査結果の総括を適切に行う、(5)環境大臣助言に対する適切な対応を検討する−−などの指摘を行った。
なお環境大臣助言では、(一)供用時の騒音予測値が高いことから、騒音影響低減策を検討し、その結果に基づいた対策を行う、(二)周辺大気中二酸化窒素濃度が高いため、車両管理システムの充実による資材搬出入ルート・時期の分散化対策を強力に推進すること−−などが指摘されていた。【経済産業省】