ＣＤＭ・ＪＩに関する人材育成研修の受講者募集開始

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.08.10 【情報源】経済産業省／2004.08.09 発表

　経済産業省はクリーン開発メカニズム（ＣＤＭ）や共同実施（ＪＩ）の実施に関する国際ルールに関する専門知識の習得、実務能力の育成を目的とした人材育成研修を１６年度に実施することを決め、受講者の募集を開始した。
　ＣＤＭとＪＩは、京都議定書に盛り込まれた市場原理を活用した措置「京都メカニズム」の中の制度で、ＣＤＭは先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部（認証排出削減量）を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。また、ＪＩは先進国同士が共同で温暖化対策事業を行い、その事業によって削減された排出削減分を事業の投資国と実施国とで分け合うことができる制度。
　今回実施するのは（１）京都メカニズムの活用を検討している企業の担当者などを対象にした「ＣＤＭ入門コース」（募集人数２００名）、（２）具体的にＣＤＭやＪＩプロジェクトを実施予定の企業の担当者を対象にした「ＣＤＭ企業等組織内部人材育成研修コース」（募集人数６０名）、（３）ＣＤＭ事業を正式なプロジェクトとして認めるための審査、検証・認証を行う第三者機関「運営組織（ＯＥ:Operational Entity）」でＣＤＭプロジェクトの検証業務従事予定者を対象にした「バリデーター、ベリファイアー研修コース・国内研修コース」（募集人数４０名）、（４）「バリデーター、ベリファイアー研修コース・海外研修コース」（募集人数２０名）−−の４コース。
　実施期間は２００４年９月から２００５年３月にかけてで、複数回にわけて開催するコースもあるため、募集は実施回に応じて、（一）２００４年８月９日〜２７日、（二）２００４年９月１３日〜１０月４日、（三）２００４年１０月１９日〜２９日の３回に分けて行う。
　参加希望者は申込書掲載ページから応募用紙をダウンロードし、必要事項を入力のうえ電子メールで申し込むことが必要。【経済産業省】