一般財団法人環境イノベーション情報機構
農林水産省木材利用拡大行動計画 15年度は順調に進展
【ごみ・リサイクル グリーン購入】 【掲載日】2004.08.06 【情報源】林野庁/2004.08.06 発表
林野庁は平成15年8月にまとめた「農林水産省木材利用拡大行動計画−木を使おう行動計画」の内容に基づいた15年度の取組み状況を16年8月6日に公表した。この行動計画は、14年12月に策定された「地球温暖化防止森林吸収源10か年対策」で、木材利用の推進が対策の重要な柱の1つに据えられたことを受けて策定されたもので、(1)農林水産省関係公共土木工事で設置する柵工・土留工などの施設、(2)農林水産省関係補助事業で設置する建築物、(3)農林水産省や関係機関の庁舎、(4)農林水産省や関係機関の備品・消耗品について、木材の導入目標値を定めた。
柵工は今後木製100%に、土留工は木材使用量を現状の2倍に増やす、補助事業の対象施設は木造率100%にするとしたほか、庁舎については既存施設の内装木質化と新改築時の木造化を進める方針。さらに備品・消耗品では、事務机、会議机を木製のものに代え、業務用茶封筒も原則、間伐材封筒の利用を義務づけるとしていた。
今回の公表結果によると、15年度は公共土木工事の安全柵、手すりの木製割合88%、補助事業対象施設の木造率78%を達成。また本省課長・室長以上の事務机の木製品化は80%、間伐材封筒の使用は約100万枚にのぼったという。
この結果について林野庁は、「15年度の取組みは行動計画を策定した15年8月以降のものだが、各分野とも目標達成に向けて着実な進展があった」との評価を示し、16年度は補助事業採択時に事業実施主体に周知するなど、引き続き取組みを進めるとした。【林野庁】