一般財団法人環境イノベーション情報機構
新・生物多様性国家戦略の第2回点検結果案への意見募集開始
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.07.28 【情報源】環境省/2004.07.28 発表
環境省は2004年7月28日、新・生物多様性国家戦略の実施状況第2回点検結果案を公表し、この案について04年8月17日まで意見募集を行うことにした。新・生物多様性国家戦略では同戦略が策定された02年3月27日以降に実施された施策を、毎年関係省庁が自主的に点検し、生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議が取りまとめることになっている。
国家戦略の中で生物多様性の問題点として指摘された、(1)人間活動による種の減少・絶滅、生態系破壊の危機、(2)里地里山など人間の働きかけにより成立してきた場での自然の質の変化、動植物減少、(3)移入種による日本固有の種への影響−−の「3つの危機」に対して点検が実施されたほか、15年に実施した第1回点検作業での指摘を踏まえ、地方公共団体、企業、民間団体の取組みについての点検を行なった。
また新国家戦略で示されている主要な7テーマ(重要地域保全と生態的ネットワーク形成、里地里山保全と持続可能な利用、湿原・干潟等湿地保全、自然の再生・修復、野生生物の保護管理、自然環境データの整備、効果的な保全手法)の進捗状況が把握できるよう取りまとめ方法を工夫した。
なお、「3つの危機」に対する取り組みとしては、(一)保全・再生された地域間のネットワーク形成、(二)里地里山地域での都市緑地保全法による管理協定制度や自然公園法による風景地保護協定制度の活用、(三)外来生物法の実施体制の整備−−が必要であると指摘されている。【環境省】