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環境ニュース[国内]

大飯発電所1号機主給水配管の減肉、水流に乱れの影響受け進展

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.07.28 【情報源】原子力安全・保安院/2004.07.27 発表

 大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力117万5千キロワット)の主給水配管の一部が法で定めた厚さより薄くなっていることが確認された件で、関西電力(株)は16年7月27日付けで原子力安全・保安院に原因究明と対策についての報告書を提出した。
 主給水配管が薄くなっていることは、関電が主給水隔離弁(事故時に蒸気発生器への給水を隔離する弁)から蒸気発生器まで超音波による厚さ測定を自主的に行ったところ判明したもので、4系統ある配管のうち3系統で、主給水隔離弁への接続部分の実測最小値がそれぞれ14.5mm、12.1mm、13.9mmと、法律に基づき国に報告する必要がある厚さ(15.7mm未満)を下回っていた。
 今回の報告によると、配管を切断したところ、配管全体が減肉しており、しかも流体の流れの影響でさびが加速した時特有の鱗状の模様がみられた。
 報告書はその原因を、主給水隔離弁(玉型弁)を水が通過する際に水流に乱れが生じ、配管の曲がった部分を通過する際にその乱れがさらに大きくなる現象が継続し、ゆるやかに減肉が進展したと推定。
 対策としては(1)配管曲がり部を同寸法・同材料の配管に取り替える、(2)玉型弁下流の曲がり部での減肉発生が確認されたため、今後他プラントを含め、主給水系統で著しい減肉が発生する可能性のある部位に監視を強化する、(3)保守管理システム全般について点検を行い、その結果を踏まえた対策を講じる−−などの内容を示した。
 なお保安院としてもこの原因と対策を妥当なものであると判断した。【原子力安全・保安院】

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