「河川、湖沼底質中のダイオキシン類簡易測定マニュアル」案を公表

【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2004.07.16 【情報源】国土交通省／2004.07.16 発表

　国土交通省は「河川、湖沼底質中のダイオキシン類簡易測定マニュアル」案を作成し、平成１６年７月１６日に公表した。
　河川底質のダイオキシン類を測定するためには現在公定法があるが、公定法による測定では費用と時間がかかりすぎ、汚染範囲の確定といった用途では実施が難しいとして問題となっている。
　今回のマニュアル案は簡易測定法の情報を集め、提供することにより、河川底質中のダイオキシン類汚染範囲の確定作業での費用や時間の効率化に貢献することを目的として作成された。
　作成にあたっては、公募により応募された民間１９社開発の簡易測定法について実際に分析を行い、公定法による分析結果と比較。それらの結果をもとに、ＧＣ／ＭＳ法（ガスクロマトグラフ質量分析計法）と生物法の２種類の技術について、測定法概要や測定各段階の手順、留意点、結果を示し、必要な解説を加えている。
　なおダイオキシン類簡易測定法は研究開発が進展し続けれている分野であるため、国土交通省では研究実績や技術の開発動向などを踏まえ今後もマニュアルを改訂していく方針だ。【国土交通省】