一般財団法人環境イノベーション情報機構
15年の山岳遭難件数・遭難者数、過去最多に
【自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2004.07.01 【情報源】警察庁/2004.06.30 発表
警察庁が平成16年6月30日に公表した15年の山岳遭難事故状況の報告で、15年の山岳遭難発生件数は1,358件、遭難者数は1,666人と、いずれも警察庁が山岳遭難の統計を取り始めた昭和36年以来最多となったことがわかった。遭難者が山に入った理由をみると、登山目的が1,175人(70.5%)と最も多く、山菜採り・きのこ採りの370人(22.2%)がこれに続いた。
登山の場合は夏山シーズンの7月(168人)、8月(208人)の遭難が多く、山菜採りでは6月(121人)、5月(90人)、10月(62人)の遭難が多い。
遭難者の年齢は60歳〜64歳が264人と最も多く、また40歳以上の遭難者だけで全遭難者の77.9%にあたる1,298人にのぼっていた。40歳以上の遭難者が70%以上を占めている傾向は8年以降継続しているという。
なお、15年の遭難者のうち死亡・行方不明者の数は230名で、10年以降の6年間で最も少なかった。【警察庁】