一般財団法人環境イノベーション情報機構
低周波音問題対応の手引書を公表
【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2004.06.23 【情報源】環境省/2004.06.22 発表
環境省は平成16年6月22日、低周波音問題対応の手引書を公表した。低周波音とは人の耳では聞き取りにくい低い周波数の音のこと。人の身体に対して圧迫感、振動感、不安感を与えるといわれているが、具体的な影響関係はまだ明らかではない段階であるため、法的規制などはされていない。
この手引き書は(社)日本騒音制御工学会に設置された「低周波音対策検討委員会」(委員長:時田保夫(財)小林理学研究所)での検討結果をまとめたもので、これまでに作成・公表した「低周波音の測定方法に関するマニュアル」や「低周波音対策事例集」に記されている方法では解決できないケースへの対応策を示すことをめざした。
(1)苦情申し立ての受付から対策検討までの道筋・各段階での留意点を示した「低周波音問題対応のための手引」、(2)低周波音苦情を的確に対処するための参照値を物理的苦情や心身症状に関わる苦情にわけて示した「評価指針」、(3)評価指針の解説の3部から構成されており、特に「評価指針」の参照値は、従来の手法では対応の難しかった低レベル低周波音苦情への対処を目的に提案されている。【環境省】