一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本原燃が「ウラン試験計画書」と「試験運転全体計画書」改訂版を保安院に再提出
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.06.14 【情報源】原子力安全・保安院/2004.06.11 発表
日本原燃(株)は平成16年6月11日、青森県六ケ所村に建設中の同社再処理施設についての「ウラン試験計画書・改訂版」と「試験運転全体計画書・改訂版」を原子力安全・保安院に提出した。日本原燃再処理施設は18年の操業開始に向け、段階的に操業状態に近づけた試験を実施しているところ。これまで通水・空気を使った機器の性能・接続状態の確認試験、化学薬品を使った機器の調整、耐酸性の確認試験を行ってきており、今後はウランを使った試験を平成16年内に開始する予定。
2つの計画書は、14年8月に総合資源エネルギー調査会の核燃料サイクル安全小委員会がまとめた報告「日本原燃(株)再処理施設試験運転段階の安全規制について−試験運転計画の確認の基本方針及び使用前検査の進め方」にもとづいた試験運転の安全性を保安院側が確認するために保安院の要請により作成され、2月4日に提出、3月17日に再提出されたが、今回は保安院の要請に基づき、(1)統括当直長が試験実施に関わる指揮を行う時期を総合確認試験以降からウラン試験開始以降に変更、(2)品質・保安会議の構成員に品質保証室長を追加し、審議事項に社長が必要と認める品質保証に関する事項を追加する−−などの記載変更を行ったもの。【原子力安全・保安院】