一般財団法人環境イノベーション情報機構
低コスト・低負荷型の土壌汚染調査・対策技術の16年度募集を開始
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2004.06.02 【情報源】環境省/2004.06.02 発表
環境省は現場実証試験の対象となる実用段階にある低コスト・低負荷型の土壌汚染調査技術・対策技術を平成16年度も募集することにした。応募締め切りは16年7月23日。この事業は中小・零細企業を含む土壌汚染原因者や土地所有者が、無理なく実施できる土壌改善技術の確立を目的としたもの。選定した技術については環境省が現場実証試験を行ない、その結果を踏まえた総合的な技術評価の結果を公表する予定。
今回募集するのは、汚染土壌の直接摂取によるリスクに関係する9つの有害物質と地下水への溶出によるリスクに関係する26物質(土壌環境基準の溶出基準項目)の調査・汚染除去技術で、同種技術によりも「低コスト・低負荷」で実施できることが条件。ただし、(1)技術を実証できる場所が公表可能な実汚染サイトであること、(2)シマジン、チウラム、チオベンカルブ、有機リン化合物、ふっ素、ほう素、シアン化合物など小規模事業場で使用されることが多い物質に適用可能なこと、(3)過去に適用実績があること、(4)原位置で適用可能であること−−の4つの条件を満たす技術を優先して採用する方針だ。
また応募者は、(1)国内の独立行政法人試験研究機関、大学、民間企業、公益法人などに所属するメンバーで構成されたプロジェクトチームの代表者であること、(2)実証試験現場を国内に確保していること、(3)環境省と請負契約を締結することが可能な機関であること、(4)環境省内に設置した学識経験者で構成する検討会メンバーと共同研究をしていないこと−−などの条件を満たしていることも必要。【環境省】