一般財団法人環境イノベーション情報機構
運輸部門の温暖化対策見直し案への意見募集開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.05.27 【情報源】国土交通省/2004.05.27 発表
国土交通省の交通政策審議会交通体系分科会環境部会(部会長:佐和隆光・京都大学経済研究所所長)は2004年5月27日までに、運輸部門の現行の地球温暖化対策の評価と見直しについての中間とりまとめを行い、このとりまとめに対し、2004年6月9日まで意見募集を行うことにした。この中間とりまとめは2001年度の運輸部門からのCO2排出量が京都議定書の基準年である90年比約23%増の約2億6,700万トン(二酸化炭素換算)に達している実態を報告。現在の地球温暖化対策推進大綱の対策をそのまま講じた場合、2010年時点の排出量が約2億5,500万トン〜2億6,400万トンとなり、目標値である2億5,000万トンを大きく上回ると予測した。
またこの予測を踏まえ、対策の見直しによる更なるCO2削減が必要であると指摘し、見直しにあたっては、(1)公共交通の整備など供給面の対策と自動車グリーン税制など需要面の対策の連携強化、(2)税制、補助、政策的な融資制度の導入、低公害車や環境配慮型物流事業の購入を促す市場のグリーン化、(3)2010年以降を見通した長期の展望の構築−−といった視点が必要であるとした。【国土交通省】