一般財団法人環境イノベーション情報機構
「HFC・PFC・SF6の排出抑制策は順調に進行」 産構審小委員会が評価
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.05.17 【情報源】経済産業省/2004.05.14 発表
2004年5月14日に開催された産業構造審議会の地球温暖化防止対策小委員会で、京都議定書の削減対象となっている代替フロン「ハイドロフルオロカーボン(HFC)」「パーフルオロカーボン(PFC)類」「六フッ化硫黄(SF6)」−−の3種のガスについて、(1)排出削減のための産業界自主行動計画の進捗状況報告、(2)2003年排出状況報告、(3)「地球温暖化対策推進大綱」に基づく取組み第1ステップ期(2002〜2004年)までの排出抑制策への評価−−が行われた。このうち自主行動計画や排出状況については、8分野22事業者団体が自主行動計画に参加し、ガス製造分野・電気絶縁機器分野などで排出量が減少していることを受け、2003年の3ガス総排出量は2,580万トン(二酸化炭素換算)と京都議定書の基準年である1995年に比べ48%減と大幅削減を達成したことが報告された。
この結果を踏まえた排出抑制策への評価としては、断熱材や冷凍空調機分野で今後HCFCからHFCへの転換が進み排出増が起こっても、現在の対策を継続することにより、2010年前後の排出総量を「地球温暖化対策推進大綱」の目標である「基準年総排出量比より2%程度の増加」に相当する7,370万〜6,110万トンにとどめることができるとの推計結果が示され、目標の達成確実性が高まっていると結論されている。【経済産業省】