一般財団法人環境イノベーション情報機構
酸性雨・黄砂対策にもなるエネルギー起源CO2排出抑制案件募集 CDM・JI実現可能性新調査で
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.04.20 【情報源】環境省/2004.04.20 発表
環境省は2004年度からの新事業として、酸性雨対策か黄砂対策に貢献し、なおかつ、エネルギー起源の二酸化炭素排出抑制対策にもなるクリーン開発メカニズム(CDM)・共同実施(JI)案件の実現可能性調査を実施することを決め、2004年4月20日から5月19日までの予定で、日本の企業、NPOから調査対象案件を募集することにした。CDMとJIは、京都議定書に盛り込まれた市場原理を活用した措置「京都メカニズム」の中の制度で、CDMは先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。また、JIは先進国同士が共同で温暖化対策事業を行い、その事業によって削減された排出削減分を事業の投資国と実施国とで分け合うことができる制度。
温暖化防止のみを対象にしたCDM・JIの実現可能性調査はすでに1999年から毎年度実施され、2004年度も別途募集されているが、今回の調査は、東アジアの酸性雨問題、北東アジアの黄砂問題への対策をCDM・JIの枠組みの下で実施することについて先鞭をつけるとともに、効果の高いCDM・JIを発掘することが目的。【環境省】